この記事で作れるもの(完成形を先に見せる)
この記事のゴールは、「毎朝起きたら、投稿文と画像の候補ができている」状態を作ることだ。初回のセットアップには多少の時間がかかるが、一度組んでしまえば、以後は自動で下準備が進むようになる。
自動化する前は、来る日も来る日もSNS投稿のネタを考えることに時間を取られていた。ネタ出しや画像生成をAIに任せるようになってからは、自分で一から考えることはほとんどなくなり、出てきたものを確認するだけになっている。
【スクリーンショット挿入予定】実際の出力画面(固有名詞・個人情報が写る部分は加工したうえで掲載)
用意するもの
- ① 生成AI(月額のかかるもの)
- ② Canva(無料でも使えるが、有料だと楽になる点がある)
- ③ 投稿先のSNSアカウント
無料の範囲でどこまでできるかにも触れておく。生成AIもCanvaも、無料プランのままである程度の下準備は進められる。実際、自分自身も画像づくりはCanvaの無料プランのままで回している。いきなり有料プランを勧めるつもりはなく、まずは無料の範囲で試して、必要を感じてから有料化を検討するという順番を勧めたい。
手順1: 投稿ネタを出す
うまくいくお願いのしかた(悪い例→良い例)
「インスタの投稿を考えて」とだけ指示しても、使えるネタは出てきにくい。誰に向けた投稿か、何の業種か、何文字くらいか、どんなトーンかといった条件を含めて指示すると、結果が大きく変わる。
そのままコピーして使える指示文の例を置いておく。
小さな飲食店のInstagram投稿のネタを5案考えてください。
・想定読者: 近所に住む30〜50代の人
・文字数: 200〜300文字程度
・トーン: 親しみやすく、専門用語は避ける
・事実に基づかない実績や数字は書かない
実際の自分のやり方はもう少し踏み込んでいて、仕事で大切にしている考え方や、自分自身の生い立ち・考え方そのものをAIに伝えたうえで、それに合わせた投稿文を作ってもらっている。あわせて高知県の情報もリサーチしてもらい、地域に根ざした内容になるようにしている。型にすると、たとえば次のような指示文になる。
以下の考え方をふまえて、Instagram投稿の文章を作ってください。
・仕事で大切にしている考え方: [ここに自分の考え方を書く]
・自分の生い立ちや経験から伝えたいこと: [ここに書く]
・あわせて高知県の最新の話題や地域情報も調べたうえで、投稿に活かしてください
単に「投稿を考えて」と頼むのではなく、自分の考え方そのものを渡したうえで作ってもらう、というのがポイントだと感じている。
出てきたネタの使えないものを見分ける
AIが出した案をそのまま使う前提には立たない。特に、事実に関わる部分(実績・数字・固有名詞など)は必ず自分で確認してから使う。
実際にはAIと壁打ちしながら使うことが多く、使える内容を多めに出してくれる印象がある。ただし、その内容が間違っていないか、自分の考えに合っているかは、使う前に必ず確認するようにしている。そのうえで、実際に使っているのは出てきた案のうち8〜9割程度になる。
手順2: 投稿文(キャプション)に整える
文字数や改行、ハッシュタグの扱いを決めておくと、毎回迷わずに整えられる。ハッシュタグは、固定で使うもの2〜3個と、投稿のテーマに応じて変えるもの2〜3個を組み合わせる形にしている。
テーマに応じて変える2〜3個のハッシュタグについては、その投稿の内容に合った、伸びそうなものをAIに考えてもらっている。自分で一から案を出すより、テーマを伝えたうえでAIに提案してもらうほうが早いと感じている。
手順3: 画像を用意する
テンプレートを使う方法(Canva)
一度テンプレートを作ってしまえば、以後は文字を差し替えるだけで新しい投稿画像ができる、という考え方で運用している。サイズや文字の大きさは、投稿先のSNSの表示規格に合わせて事前に決めておくと手戻りが少ない。
AIで画像を生成する方法
写真素材をうまく用意できない場合の選択肢として、AI画像生成という方法もある。
手順4: 毎朝自動で走るようにする
手作業から、決まった時刻に自動で動く形に移す段階が、この記事でいちばん伝えたい部分になる。
この記事で扱っている範囲は、あくまで投稿前の「下準備」までである。ネタ出し・文章の整形・画像づくりまでをAIに任せ、内容を自分で確認してから投稿している。事実確認や最終的な公開判断は、今も自分の目で行うようにしている。
下準備のような、事前に準備さえしておけば済むものは、パソコンを使う時間が少ない深夜のうちに自動で動くようにしている。それ以外の自動化は、内容によって夕方4時・夜・朝など、必要なタイミングに合わせて動かす形にしている。
なお、投稿そのものまで自動化を進めている案件も別途あり、うまくいけば最初から最後まで一通り自動で終わることもある。ただし、途中で止まってしまうこともあり、そうなると原因を突き止めて手直しするまでに時間がかかる。この記事で紹介する「下準備までを自動化し、投稿は自分で確認してから出す」という形は、まずはそちらから試すことを勧めたいという意味で書いている。
実際の自動化の全体像は10以上の事業を1人で回す経営者が、秘書業務をClaude Codeで自動化した話で詳しく紹介している。
つまずきやすいところ
- 自動実行が途中で止まってしまうことがある
- 出力の質が毎回一定ではなくぶれることがある
- 画像のサイズや配置が崩れることがある
- 事実と異なる内容が混じることがある
正直に書くと、Instagramの自動化はまだはっきりと安定していない。不具合が出るたびにその原因を直すのに手間取っていて、今もそこがいちばん時間を取られているところだ。
まとめ
いきなり3アカウント分・すべての手順を自動化する必要はない。まず1アカウント・1投稿分から試してみることを勧める。
AIツール全体の比較は個人事業・小規模法人のためのAI業務自動化ツール比較を、この自動化の背景にある全体の考え方は10以上の事業を1人で回す経営者が、秘書業務をClaude Codeで自動化した話をあわせてどうぞ。