10以上の事業を、一人で回していた
高知で小さな教室の運営をはじめ、10以上の事業を並行して抱えている。KDPでの電子書籍出版、note有料マガジン、公式LINEでの情報発信、オンライン自習室、ストアカでの講座開催、古物商としてのリユース販売、経理コンサルティング、SNS運用代行、AI翻訳、留学サポート、日本文化を伝える活動……挙げていくときりがない。
規模の大きい会社なら、事業ごとに担当者を置いて分業できる。しかし個人事業に近い体制だと、結局すべての「今日は何から手をつけるか」を自分ひとりで判断することになる。事業の数が増えるほど、実際に手を動かす時間より、優先順位を考える時間のほうが重くのしかかってくる。
実際にすべてを自分ひとりで時間をかけてやるしかなかった頃は、正直、取りかかる前の気持ちがいちばん重かった。作業そのものより、「よし、やるか」と自分を持っていくまでにかかる時間のほうが負担だったように思う。
何を自動化したのか(結論を先に)
先に結論から書く。今、実際に自動で動いているのは次の4つ。
- ① 毎朝の優先タスク出し
- ② SNS投稿の下準備
- ③ メールの確認
- ④ 週次の集客レポート
自分はエンジニアではない。プログラミングを学んだ経験もない。それでも動かせているのは、Claude Codeというツールが「コードを書く」のではなく「日本語で指示を出す」だけで動く設計になっているからだ。この記事では、その具体的な中身と、実際にやってみて分かった限界の両方を正直に書く。
毎朝、その日やるべきことが5件に絞られて届く
決まった時刻になると、複数の事業を横断して、その日の優先度をつけたメモが自動で書き出される仕組みを組んでいる。すべての事業の状況を一気に見て並べ替える作業を、毎朝あらためて自分でやる必要がなくなった。
導入する前は、複数の事業のどれから手をつけるかを考えること自体が一番の負担になっていた。「これは今日でなくてもいい」「これは今日中にやらないと後で詰む」を毎朝頭の中で仕分けする時間が、体感としてかなりの割合を占めていた。
実際に使ってみると、自分でも忘れていたような内容まで拾われていて、その日やるべきことがはっきりする日が多い。おかげで「今日は何からやろう」とあらためて考える必要がなくなった。
SNS投稿の下準備が、起きたら終わっている
3アカウント分のSNS投稿の下準備が、早朝のうちに自動で進む仕組みも動いている。ネタ出しから文章の整形、画像づくりまでの具体的な手順は、この記事では深掘りせず非エンジニアでもできる、生成AIでのSNS投稿下準備で詳しく解説する。
メールの確認を「読み取り専用」で任せる
外部ポータルへの掲載や各種申込、専門家への問い合わせなど「返信待ち」の案件が進行中のとき、メールを自動で確認させている。ただし、これは意図的に読み取り専用に限定していて、送信や削除はさせていない。
「AIに全部やらせる」のではなく「危ないことはさせない」線引きをどこに引くか、というのがこの部分の実例になっている。返信や削除のような取り返しのつきにくい操作は人間が判断し、状況の把握だけを自動化に任せる、という切り分けにしている。
週に1回、集客の数字が1枚にまとまる
ホームページのアクセス解析やGoogleビジネスプロフィールの数字などを、週に1回まとめて集計する仕組みも組んである。
導入する前は、数字をそこまで細かく見る習慣がなかった。今は毎週数字が自動で手元に届くようになったことで、その数字をきちんと見るようになり、そこから何をどう改善すればいいかを分析して、実際の改善につなげられるようになった。
実際、どれくらい変わったか
時間や気力、見落としの減少については、実際に言える範囲の数字だけを書く。ここで数字を盛ると、この記事自体の信頼性が崩れるので、控えめに書くことを心がけている。
体感としては、「作業そのものが速くなった」ことよりも、「毎回何から手をつけるか判断する回数が減った」ことのほうが大きい。判断の回数が減ると、その分の気力が別の作業に回せるようになる。
実際、短い時間でたくさんのことをこなせるようになった感覚がある。以前より精力的に仕事に取り組めるようになったのも、自分の中では大きな変化だ。
うまくいかなかったこと・向いていなかったこと
ここが、このレビューでいちばん大事な部分だと思っている。良いことばかり書いた記事は、正直なところあまり信用していない。
無人で動かそうとすると、途中で権限の確認待ちになって止まってしまうことがある。指示の出し方が曖昧だと、まったく的外れな結果が返ってくることもある。最初のセットアップにも、思っていたよりも時間がかかった。すべての業務が自動化に向いているわけでもなく、結局のところ自分でやったほうが早い作業も残っている。
いちばん時間を取られているのは、今もここだ。不具合が出たとき、その原因を突き止めて直すまでにかなりの時間がかかる。これは導入したばかりの頃だけの話ではなく、今も変わらず向き合っている課題になっている。
料金プランの話(正直に)
実際に使っている範囲で、Claudeの有料プランについて触れておく。
今使っているのはMaxプラン。もとをたどると、最初は無料のまま2週間ほど試し、そのあとプロプランを1週間ほど、そして今のMaxプランに切り替えてからは2週間ほど使っている段階になる。
「自分もやってみたい」人が最初に踏む3段
自分がやってきた手順を先に書くと、次の3段階になる。
- まず有料プランを1ヶ月試してみる
- 小さな1つの業務だけを自動化してみる
- 慣れてきたら、決まった時刻に自動で動く形に載せる
ここまでは独学でやってきた自分の経験に基づく順番で、専門的な教育を受けたわけではない。ただし正直に書いておくと、有料プランを使い始めたところまでは独学だったが、そこから先、実際にホームページを自分で作れるようになるところは、知人に教えてもらいながら進めた。
知人に相談されたら、最初にどの業務から自動化するかはあまり気にしなくていい、と伝えたい。それより先に、「まずAI自体を触ってみる」ことをすすめている。実際に自分の手でAIを使ってホームページを作ってみる、というのが特におすすめで、そこを経験すると、そのあとAIを使えるようになるまでが比較的スムーズになる感覚がある。ホームページ作りを終えたら、あとは自分の業務の効率化について、AIと壁打ちしながら少しずつ進めていけばいい。実際、自分自身もこの「まず触ってみる→ホームページを作ってみる→壁打ちしながら効率化していく」という流れで使い方を覚えてきた(ホームページ作りの部分は、知人に教わりながら)。
あわせて使っているツール
自動化とセットで、実際に使っているものだけを短く紹介する。使っていないものはここには書かない。
SNS投稿の画像づくりはCanvaの無料プランで賄っていて、有料のCanva Proは使っていない。経理の自動仕訳はマネーフォワード クラウドを使っていて、freeeは使っていない。
まとめ
エンジニアでなくても、業務のうちの1つからなら自動化を始められる。この記事で紹介した「毎朝の優先タスク出し」「SNS投稿の下準備」「メール確認」「週次レポート」も、最初から全部同時に組んだわけではなく、1つずつ増やしてきたものだ。
もっと具体的に、どのAIツールを組み合わせればいいか知りたい方は個人事業・小規模法人のためのAI業務自動化ツール比較を、SNS投稿の下準備を自分でも組んでみたい方は非エンジニアでもできる、生成AIでのSNS投稿下準備をあわせてどうぞ。